任期満了に伴う１１月６日告示、１３日投開票の愛媛県新居浜市長選に、現職で１期目の石川勝行氏（６８）＝無所属、同市東田２丁目＝が出馬する意向を固めていることが２９日までに関係者などへの取材で分かった。８月７日に会見を開き、正式表明する見通し。
　愛媛新聞の取材に石川氏は「（市議会各会派からの）出馬要請を重く受け止めている。詳細は会見で説明する」と答えた。
　石川氏の出馬を巡っては、市議会最大会派の自民クラブをはじめ、公明党議員団、いずみ会が昨年末から今年２月にかけ続投を要請。３、６月の定例市議会でも早期表明を求める動きがあったが、石川氏は「しかるべき時期に判断する」と態度を保留していた。
　石川氏は同市出身、松山商科大（現松山大）卒。１９７０年に県庁入りし、県民環境部長、旧西条地方局長などを歴任後、２００７年から新居浜市副市長を４年半務め、１２年の市長選で無投票で初当選した。
　現時点で出馬表明はないが、市立中学校の歴史教科書問題で反発を強める共産党が候補者を模索している。